古高取

日本再発見・本篇第21弾 全6回 平成18年4月2日~5月7日放送

番組の趣旨

 今年は、1606年に宅間窯が開かれて400年を迎えました。直方で焼かれていた時期は僅か20年に満たない期間でしたが、その間は今日の県下の高取焼の礎を築いた輝かしい時代でした。この直方発祥の高取焼を「古高取」(こたかとり)と言います。  シリーズでは、「古高取」の特色を紹介するとともに歴史的な考察も行ないました。「高取焼」の研究家や継承者の方々からは、文禄・慶長役の折に朝鮮人陶工が日本に強制連行された話は殆ど聞かれなかったことや、江戸初期に朝鮮通信使帰国の折に福岡藩も約300人の朝鮮人俘虜を帰国させたにもかかわらず、多くの朝鮮人が再度日本に密航。また当時、日本人・朝鮮人にかかわらず有能な人物に対しては相当な処遇がされていたことや、日本人・朝鮮人両陶工の共同作業があったことも判明。巷間の強制連行説とは隔たりがあり、改めて宗教・民族を超えて職人を大事にする我が国の国民性が伺われました。

もっと見る

閉じる

アーカイブ

一覧へ戻る
お問い合わせお問合せ