生放送「八岐大蛇退治~天津神から国津神への時代へ」
次回の放送は令和8年1月25日 10:00からです
番組の趣旨
まだ朝の空がうすい青色に変わりはじめるころ、人気の少ない神社の参道を歩くと、玉砂利を踏む音と、鳥の声だけが耳に届きます。
静かな社殿の前で手を合わせながら、「いま、私は誰に向かって手を合わせ、祈っているのだろう」と思ったことはありませんか?
神社では、天照大御神、スサノオ、八百万の神々と言う名前をよく耳にするでしょう。でも、「どんな物語の中に生きている神様なのか」、「なぜここに祀られているのか」までは、あまり聞く機会がありません。何となく手を合わせているけれど、その奥にある物語までは知らない――そんな人は決して少なくないはずです。
日本神話は、むずかしい学問の本だけに書かれている特別な話しではありません。もともとは、囲炉裏の火のそばや田んぼのあぜ道で語り継がれてきた暮らしの物語です。そこには、うれしさや怒り、さびしさや後悔、勇気を出して一歩踏み出す気持ちなど、私たちが今も抱く感情がたくさん描かれています。
神話を知ることは、「昔の日本人がどのように生きようとしたのか」を知ることであり、同時に「いまの自分を見つめ直すための鏡」を手に入れることでもあります。天照大御神の光、スサノオの荒ぶる力、八百万の神々のいる世界を知ると、いつもの参拝やお祭りが、少し違って見えてくるはずです。
今回の番組は、『日本神話の基本と魅力』をテーマに、アマテラスから八百万の神々について、『古事記』と『日本書記』という二つの書物から、日本神話の全体像を確認し、その上で、天照大御神とスサノオの物語、八百万の神々の考え方、祇園信仰や伊勢の神宮とのつながりを考えて参りたいと思います。
そのため、できるだけ分かりやすい言葉で紹介し、そして、最後に、『古事記』と『日本書記』に記されている日本神話の物語を改めて、皆様と読んでみたいと思います。
むずかしい専門用語や、信仰を押し付けるような話ではありません。「神話を、教養として静かに味わいたい」、「神社参拝がもっと深く感じられるようになりたい」という方に向けて、心と頭の両方で読める日本神話の入口を開くことが、今回の番組の目的です。
シリーズ終えるころには、「あの神社に行ってみたい」、「あの神様の物語をもっと知りたい」と、視聴者の皆様の身体が、少し前に傾くような感覚を味わって戴ければ幸いです。
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現在のシリーズのアーカイブ

第1回 1月11日放送
日本神話という地図~「古事記」と「日本書紀」

第2回 1月18日放送
神話は文化を理解する入口
- 出演者はコメンテーター/ゲスト/パーソナリティ/アシスタントの順で表記した。
- 初回出演者は太字とした。
- 敬称略