生放送「明治の神社の国家管理」

次回の放送は平成30年4月29日 10:00からです

番組の趣旨

祭りや初詣など、日本人の生活に深く関わってきた地域の神社が、氏子の減少で存続できなくなるケースが相次いでいます。一方で、宮司の後継者不足も年々深刻化し、ひとりの宮司が多くの神社をかけもちすることもしばしばです。25年後には全国で4割が消滅する恐れがあるとまで言われています。

これまで神社の存立を支えてきた氏子制度において、その構成要因たる人口の減少が収束しないという状況では、必然的にそれに拠ってきた神社も消滅することは自明ですが、都会の人口密集地でさえ、神社消滅の危機が迫っているのです。

かつて神社は地域コミュニティの「こころのよりどころ」として存在していました。しかし、都会では、そのような伝統的な地域コミュニティを「古い公共」として位置づけたうえで、ボランティアやNPOといった民間セクターが主導する仕組みを「新しい公共」として奨励する発想が浸透しています。そのような中で、かつての共同体意識は薄れ、崩壊し、大都市では「無縁社会」が拡がっているのが現状です。

しかし、そうしたコミュニティの崩壊を身近に感じつつ、今まさに「絆」に関心が寄せられているというのは、東日本大震災を契機として「家族の絆」や「地域の絆」への希求が高まっていると見てよいでしょう。

祭りを通し、自然の恵みと祖先が脈々とつないでくれた命に感謝しながら、地域での人々のつながりを育んできた場所が神社でした。自然と、祖先と、人々をつなぐ交流の場所?それが神社なのです。家が建てられ、道路ができて、インフラが整うから新しい街がはじまるのではありません。その土地を守って下さっている鎮守の森の神様とのかかわり方や、ご先祖様とのつながり方こそが、地域のコミュニティにとって重要なことなのではないでしょうか。

今回のシリーズでは、現在も「伝統的な地域共同体を守る戦い」をくり広げられている皆様のご意見を伺いながら、地域コミュニティにとって何が「こころのよりどころ」なのかという日本全体の課題について考えてまいります。

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