生放送「国学の国家意識 - 湯浅常山と谷川士清」

次回の放送は平成30年1月28日 10:00からです

番組の趣旨

「国学」とは、江戸時代の中期に興った学問を指し、そもそもわが国の古典の研究をその出発点としています。「万葉集」「古今集」「日本書紀」等を分析した注釈書は、当時の人たちに人気を博しました。荷田春満(かだのあずままろ)・賀茂真淵(かものまぶち)・本居宣長(もとおりのりなが)・平田篤胤(ひらたあつたね)は、国学の四大人(よはしらのうし)とされ、その普及に大きな役割を果たしました。中でも本居宣長の著した古事記研究の集大成「古事記伝」は、わが国の肇国の理念と皇道の正当性を明らかにしました。

幕末、草莽の志士たちは「古事記伝」によって、皇祖神天照大御神の御霊を引継ぎし天皇と、八百万の神々の「分けみたま」たる臣民との間の、深い信頼と絆を自覚するに至りました。そして、差し迫った危機にも気付かず惰眠をむさぼり、欧米列強の恫喝に対して弱腰かつ屈辱的な対応に終始していた徳川幕府には、もはや国家を統治する能力や正当性のないことを悟ったのです。こうして国家と臣民の在るべき姿に気付き、民族意識に目覚めた志士たちは、一気に倒幕、王政復古へと突き進んでいきました。国学こそが明治維新の原動力であり、「すべては古事記から始まった」と言っても過言ではありません。

現在、わが国において「古事記」や「武士道」といった伝統的な日本精神に注目が集まっていますが、これは単なる偶然ではなく、日本精神の象徴こそが、日の丸であり、君が代なのです。八百万の神々と天皇と臣民が、互いを尊重し、心を一つにして国づくりに励み、共に生きる喜びと希望に満ちた古(いにしへ)の日本こそが私たちの還るべき場所であり、還ることによって、私たち日本人は本来の自分を取り戻すことができるのです。本来の自分に還った日本人は、もはや、何も恐れるものはありません。如何なる国難に見舞われようとも、私たちは力を合わせてこれを克服することが出来るでしょう。

わが国を取り巻く現在の状況の中で、右往左往している自公連立政権はかつての江戸幕府末期のようでもあります。このままではやがて「日本」は消え行く運命にあります。今回のシリーズでは、視聴者の皆様と共に「江戸から明治の国学者たち」の国家意識の醸成を学びながら、改めて「日本」を意識し、国家のあり方を考えてみたいと思います。

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