『日本英雄伝』から手島精一、井口在屋、堀井新治郎を語る
第4回 6月28日放送
『日本英雄伝』から手島精一、井口在屋、堀井新治郎を語る
出演者
津留毅/佐々木将太/中実柚菜/なし
- 出演者はコメンテーター/ゲスト/パーソナリティ/アシスタントの順で表記した。
- 初回出演者は太字とした。
- 敬称略
リスナーの声
[日曜討論の皆様へ]
[いつも聞いてる人より]
日曜日の今日も国の名誉のために情報を発信して下さり感謝します。また本日6月28日は96年前の大正8年に連合国とドイツがベルサイユで講和条約を締結した日、記念すべき日です。後に「第一次大戦」と呼ばれていますが、当時は「欧州大戦」といいました。
さて、「士農工商」と言われていますが、それぞれの役割分担から極めて自然なものでした。まず「共同体=くに=国家」を守る・護るためにいますぐにでも命を捧げる人を上に置きました。なぜならそういう階級の存在を否定した瞬間から自らは他国の奴隷になってしまうからです。そして護られてからあとの心配は「食べるもの」です。その供給元が農業です。護られて、食べていけると、次に暮らせる環境作りです。匠(たくみ)の出番、工です。最後に出てくるのが商人(あきんど)です。「護りも作りもしないが流通させる業(なりわい)」の登場です。
つまり国のなりたちの順位が士農工商の区分になり、権威の秩序になったのです。
明治政府の元勲は全員が「公(おおやけ)のために生命(いのち)をかけることを誕生の時から使命づけられている武士(さむらい)」の出身者ですので、それも今でいう鹿児島県人、山口県人ですので、とりわけこの秩序感覚が強かったと思います。
しかしその「士」の志である「国を護る」ことを成し遂げるためにも「農」「工」「商」の意識を高め、能力を引き上げる必要に迫られたはずです。そこで障害となったのがかつての身分制度です。自らの身分であった士(さむらい)、士族の存在をさえ廃絶した彼らにとってみれば、身分を全廃し、本当の国民国家を作り、凶暴な西欧列強に食い殺されないようにすることには何のためらいもありませんでした。
農・工・商が士になった瞬間です。
No.491