日本語が世界を平和にする~日本語は世界に誇るべき素晴らしい言葉
日本再発見・本篇第160弾 全6回 令和5年6月11日~7月16日放送
番組の趣旨
皆さんは、外国語を母国語として話す外国人が、日本語を覚え、長年日本で日本語を話していると、その人の性格が優しくなる、と言った事を聞いたことはありませんか。
カナダのモントリオール大学で25年間日本語を教えていた金谷武洋氏は、「日本語を長年教えてから気が付いたのは、日本語学習を通じて、学習者の世界観まで変わるということでした。合計で、200人から300人くらいの学生を日本に送り込みましたが、帰って来ると多くの学生がいろいろな意味で以前と変わっています。ほとんどの学生が優しくなります。何と日本語を話して日本で生活していると、本人も気づかないうちに『性格が変わってしまう』のです。声が変わり、静かな声で話しをするようになります。つまり、攻撃的な性格が姿を消します」と言っています。
また、世界の言語の中で、日本語とポリネシア語を使用する者のみが独特の脳の働きをすることを科学的に証明した角田忠信(つのだただのぶ)氏は、朝鮮生まれ、朝鮮育ちの一世は、日本生れ、日本育ちの二世に対して、「情緒的、ソフトで周囲の人々の意見を伺い、自分の意見を強烈に出さない」と言い、悪く言えば、「腑抜けになっている」、「喧嘩をしない」といった異質性を感じており、「日本語の持つ魔力は、日本に永住する外国人を二代目からは、ほぼ確実に日本教徒(日本語を母国語とする日本人の特長を持つのの)に改宗させていまいます」と紹介しています。
更に、日本に長年住み、日本語の堪能な米国人言論人のケント・ギルバート氏は、ある番組で英語で必死に説明していた日本人のコメンテーターに「英語を話すと態度が尊大になるので、英語はそれくらいでいい」とたしなめていました。その他にも、テレビに出演する外国人が、日本語を話しだすと、急に言葉が優しく感じられる経験を多くの方はされるのではないでしょうか。
人は言葉によって物事を考え、判断し、行動します。ですから、その言語の持つ構造やどのような特徴を持っているかを明らかにすることで、その言語を使用する民族の考え方、行動の特徴が分かってくるのではないでしょうか。
そこで、今回のシリーズでは、『日本語が世界を平和にする』をテーマに、日本語の持つ特徴を主に英語と比較しながら、いかに日本語が対立を生まない、自然や人との共生を図った言語であり、世界を平和にする言語であるかについて、視聴者の皆様と考えて参りたいと思います。
また、明治の近代化時に、「脱亜欧入」の掛け声のもと、英語文法を日本語に適用し「文には主語と述語が必要」という誤まった文法を制定してしまったことから、日本語の本質・価値を正しく評価できなくなっている事実を明らかにし、「日本語の正しい文法」についても考えて参りたいたいと思います。
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