平成28年を振り返って
年末年始篇 第22弾 平成28年12月18日放送
番組の趣旨
世界価値観調査という聞き慣れないデータがありますが、2010?2014年版によりますと(1)「新聞・雑誌を信頼できる」、(2)「テレビを信頼できる」と考える人の割合が日米では大きな開きがあります。(1)の「新聞・雑誌を信頼できる」では日本73.8%に対して米国は22.8%、(2)の「テレビを信頼できる」では日本69.7%に対して米国は22.8%となっています。すなわち日本ではメディアが信頼されていますが、米国ではほとんど信頼されていないのです。「アメリカの新聞は、日本で言えば朝日新聞や赤旗といったサヨク・リベラル系ばかりで、産經新聞のような保守系の全国紙は存在しない―こう言うと、驚く方が多いようです。テレビも同様です。世界的に有名なCNNなどに対して『コミュニスト(共産主義)・ネットワーク・ニュース』と揶揄する保守派もいるぐらいで、アメリカのマスコミの偏向ぶりは、日本以上にひどい状況です。」江崎道朗氏は『マスコミが報じないトランプ台頭の秘密』の書き出しで、こう述べています。
年末の企画として、今年平成28年を振り返り、主なニュースの中から良いものも悪いものも冷静に取り上げ、論評を加えていきたいと思います。じっくり考えて意見を述べることも大切ですが、次から次に眼前に現出する事象に対し、一瞬のうちに判断を下し、その寸評をやってのける力こそが実生活で必要とされる力です。
情報の発生主体を特定し、なぜこの時期にこのニュースが流されたかを考えることも重要です。行為を判断する時、その動機が公心(おおやけごころ)か私心(わたくしごころ)かを見極めることも忘れてはなりません。またその事象が国史に沿い、国体に適い、国益に資するか否かの観点も大切です。しかし私たち日本人にとって不可欠なのは、天皇陛下の御心の履践か背反かに思いを馳せることではないでしょうか。
「はじめ良ければ全て良し」と言われますが、「終わり良ければ全て良し」とも言われます。要するに私たちはスタートとエンドを「キメル」ことで精神を安定させ、人生を軌道にのせていく様にできているのです。また社会生活を営んでいる私たちの内面を規定する要素には育ち(躾)、教育、環境等様々なものがありますが、意外と軽視されるものが気分です。そして最も爆発的なエネルギーを内蔵し持続させていく要素も気分です。
今回は1年間のさまざまなニュースを時系列的に取り上げ、リスナーの皆様と討論し、「気分よく」年末を締めくくっていきたいと思います。
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