教育問題/ゆとり教育を問い直す
特別篇 第3弾 平成17年12月18日放送
番組の趣旨
「人材こそが国家繁栄の基である」という言葉が、資源に乏しく国土の狭い日本ほど当て嵌まる国はありません。幕末の改革、そして明治維新と続く我が国近代化の成功は江戸時代の教育の成果であり、さらに大正、昭和の繁栄は、明治の教育改革に端を発していることは既に証明済みです。
しかし、昭和20年8月15日の敗戦を機に奇跡の復興、高度経済成長を遂げ日本の社会も成熟期に入るに従い、我が国が誇りとしていた教育も、その衰退や危機が指摘されるようになりました。さらに家庭の崩壊、教育の荒廃、社会秩序の不安定化などを象徴する出来事が現実のものとなりました。
今や教育改革が待ったなしの状況で、一刻も早く教育再生に着手しなければならない瀬戸際に我が国はきてしまいました。今日を、建物でいえば増改築の設計図は出来上がって工事着工を待つだけなのに、我が国の政治状況によりその開始が先送りされ続けている状態といえます。本日は、如何に早くその改革を実行に移すかを考えたいと思います。
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