終戦の日~英霊顕彰

特別篇 第34弾 令和2年8月16日放送

番組の趣旨

明治以降、祖国・日本を防衛する戦いを延々と続けてきた私たちの先達は、白人の作り上げたこの世界秩序にこそ果てしなく続く戦いの原因があることに気付きました。そして、アジアの人々と一緒に真の自由と永続的な独立を取り戻そうとしたのです。それが日清、日露に続く大東亜の戦役でした。

結果、213万人もの戦死者を出しながらもわが国はその戦いに敗れました。世の中、「正しい」からといって必ずしも勝つわけではありません。戦いは「強い者」が勝つのです。しかし、人々の記憶に残るのは「彼らにとっての正しさ」です。つまり、アジアの人々は自分たちを白人の軛(くびき)から解放してくれた日本の戦いを「正しかった」といって今でも記憶にとどめてくれているのです。

日本は絶対に侵略戦争をしたのではありません。かつてマッカーサーが米国議会で証言し、ビーアド博士が論証し、フーバー回顧録が述べているとおり、20世紀の大動乱を惹起したのは、少なくとも日本に対してはルーズヴェルトとスターリンの政治的野望と謀略であり、日本はそれに対して自存自衛の鉾を執って起ちあがった迄でした。そして日本の自衛の戦いが、結局アジア・アフリカ諸国の独立願望を覚醒させ、白人による世界の植民地支配に終止符を打ち、今日の四海平等の秩序の前提迄は達成できたのです。大東亜戦争の検証には、この事実の承認が不可欠です。全てはそこから始まるのです。

2680年という時間的スパンの中に身を置いて、「今何をなすべきか」を考えなければならない天皇陛下は、「もうここにはいない」死者たちを身近に感じ、「まだここにはいない」未来の世代をも身近に感じられ日々、国民の安寧を祈られています。

一方で、「戦後レジームからの脱却」「日本を取り戻す」を標榜する安倍首相には、半ば裏切られた思いが私たちの胸に惻々と響きます。軍事的・政治的原理を担う総理大臣は、「今の支持率」を維持するためには何でもする存在であり、「死者たちはどう思うか、未来の世代はどう評価するか」というようなことは考えてはいません。

それでは現代に生きる私たち日本人はこの強いられた歴史にどう向かい合ったらいいのでしょうか。

その行為は祖国防衛と民族解放という本当に崇高な目的のためのものとして心から尊敬し襟を正すことです。「祖国のために死ぬ」ということは、わが国が過去から引き継いできた歴史と文化、伝統を守るためであると同時に、これからのわが国の行く末をより確かなものにするためでもありました。私たちはその「行く末」に生きています。それゆえ先人の成し遂げえなかった仕事を現代に引き継ぎ、戦死者に対する追悼と感謝の念をもって「今の日本をより確かなものにするために思いを尽くし力を尽くす」ことではないでしょうか。

昭和天皇は終戦直後、「本当の日本を取り戻すのに300年かかるだろう」と仰言ったそうですが、それまで日本人は生き延びることができるのでしょうか。

75回目の終戦の日を迎え、本日は「英霊顕彰 大東亜戦争の真実」と題して、先の大戦を振り返り、私たちは「今何をすべきか」を皆様と共に考えて参りたいと思います。

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