令和5年 新たな言論戦へ

年末年始篇 第34弾 令和5年1月1日放送

番組の趣旨

明けましておめでとうございます。毎週日曜日の午前10時からの2時間半という生放送を20年続けて来れたのも、ひとえに日曜日にもかかわらず、時論・公論を展開し、国益を論ずるために、全国津々浦々から労をいとわず、ボランティアで出演して下さった数多くの皆様のお蔭です。改めて感謝申し上げます。

令和の御代になり、この3年の間に世界は「武漢ウイルス」という魔物に振り回され、これまでの情勢を一変させてしまいました。本来ならば新年に相応しく、

大空は 朝氣に冴えて 升る日の 光さやけし 新玉の年 (おおぞらは あさきにさえて のぼるひの ひかりさやけし あらたまのとし)

と詠みたいところでしたが、昨年来の我が国の世相を鑑み、

沖津波 逆まく風に 真帆揚げて 乗りきる八重の 潮路の船 (おきつなみ さかまくかぜに まほあげて のりきるやえの うしおじのふね)

と新年の一句を記してしまいました。

そこで、放送開始20年目を迎える令和5年の年頭は、『令和5年 新たな言論戦へ』~戦いの立脚点をどこに置くか~ からスタートしたいと思います。

この放送の目的は、様々な団体の後援や篤志家のご協力、そして広範な会員の皆様のご支援を戴きながら、地元・福岡で定期的にタイムリーな話題を提供しながら、「誇りある国づくり運動」を放送面から支えていくことにあります。

どのような運動も活動も、その目的がいかに崇高であろうと、一般の人々に伝え、理解させ、共感を勝ち取っていくため媒体なくしては、先細ってしまいます。そして、その媒体も自らの鋭意と努力で不断に発信し続ける熱意と、それを支える同志の存在なくしては成り立ちえません。いかに困難であろうと100%自前の媒体を創造していく覚悟が問われる由縁です。

現在、はっきりしていることは、終戦後、わが国は(1)自国(領土・領海・領空)を守る交戦権、自衛権を奪われたのみならず、(2)民族の後継者を育成する教育権や(3)国民に真実を伝える放送権まで奪われたままであるということです。しかし、この状態を固定化させ、沈黙し続けることは、他ならぬ自らの依って立つ国家の劣化を座視し、その溶解と崩壊へのシナリオを是認することに他なりません。

戦いには勝たなければいといけません。昨年のサッカー・ワールドカップでも解るように、「強い者」が勝つ訳では有りません。「勝ちたい者」が勝つのです。どれだけ「勝ちたい」と思っているのか、が問われるのです。このことからも言えるように、戦後の「保守」は、本気でこの「放送権」を奪い返そうとは思っていなかったのだと思います。

どんなに困難であろうと、奪われたものは奪い返す!これは普遍的な真理であり、歴史を刻む者のエチケットです。そこで、本日は、日曜討論番組の「戦いの立脚点をどこに置くのか」を視聴者の皆様と考えて参りたいと思います。

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