心に留めたい日本の歴史・日本人②

日本再発見・本篇第51弾 全2回 平成22年1月24日~1月31日放送

番組の趣旨

 他国に比べてわが国は、天然の要害である四海の恩恵により、建国以来平和な時代を長く享受してきました。その中で外寇による危機は、鎌倉時代の元寇と弱肉強食の時代であった幕末以降の近代の2回を経験しました。  特に、産業革命の力を背景にアジア・アフリカ諸国を植民地化し、栄華を極めていた西洋列強や、9世紀以降東進を続け世界最大の版図を築き、樺太・千島列島、満州へと南進を始めたロシアの存在は、わが国の存亡に影響するものでした。  まだ国際連盟や国際連合もなく力の強い国が支配する時代において、国土と国民の生命、国家の生存権を守るためのわが国の父祖の努力は、筆舌に尽くし難いものがありました。個人の人生がそうであるように、国家の歩みにおいても成功もあれば失敗もあり、また喜びもあれば悲しみもあります。個人が出生以来の歴史を背負って生きているように、国家も建国以来の歴史を有しており、その歴史を大事にしながらそれを担っていく姿勢が後世に生きる国民の務めであります。  もしこの戦いに敗れればわが国は地上から消え失せていたかもしれないと言われる日露戦争において、世界が驚嘆するほどの勇敢な戦いによって薄氷の勝利を得ることができました。前回の「心に留めたい日本の歴史・日本人①」のシリーズで取り上げたこの日露戦争に関して、2話をご紹介したいと思います。

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