この人に聞く~福岡県年金協会連合会 副会長 湯下雅俊氏

日本再発見・周年篇 第18弾 令和元年12月8日放送

番組の趣旨

日本の統治時代直前まで朝鮮半島にあった大韓帝国時代、李朝には「法治」は存在せず、権力者は「私腹」を肥やし、「政争」に明け暮れるばかりでした。古い因習にとらわれた世は乱れ、国の財政は破綻状態、治安は悪化し、民は圧政に苦しんでいました。

明治の昔、朝鮮半島の置かれた立場に深く同情、その独立を願って「開化派」を誠心助け、自費でハングル活字を造らせるほど朝鮮に入れ込んだ福沢諭吉は、間もなく甲申事変などの推移を見て、この国の将来に絶望し、「脱亜」に転じたことはよく知られています。

彼はシナ・韓国と隣合うことをわが国の「一大不幸」と断じ、「隣国なるが故にとて特別の会釈に及ばず、まさに西洋人がこれに接するの風に従って処分すべきのみ。悪友を親しむ者は、共に悪名を免るべからず。我は心に於いて亜細亜東方の悪友を謝絶するものなり」と言っています。明治18年に発表された福沢諭吉のこの見解は134年後の今も正しいと言えるでしょう。

明治の先人は李朝朝鮮末期の、その余りの貧しさと前近代性にいたく同情して、導き助けてやれば彼らも近代化を成し遂げられると錯覚して深入りし、却って疎まれた末、大国相手に二つの近代戦争まで引き受ける羽目に陥りました。決して同じ轍を踏んではいけません。

日本と韓国、同じく戦争の傷跡に悩む者同士の同情は同情、歴史の認識は認識で別の問題です。しかし、「ウブでアホなお人好し」の日本人はここで錯覚を起こします。同情するあまり歴史認識で相手に媚びてしまったのです。「河野談話」も「日韓合意」もその典型です。

目下、シナ・韓国を手厳しくやっつける本が売れ行き好調らしく、書店に行くと山のように売られています。両国に向かって常におずおず、もぢもぢ、言いたいことの半分も言えないわが国政府に対する国民の欲求不満の表れ、憂さ晴らしなのでしょう。しかし、シナ・韓国にもまともな人はいます。母国で不利益を被るのを覚悟の上で真実を述べた「勇気ある人々」います。誰からも攻撃される恐れのない安全国にいて毒にも薬にもならない戯言(たわごと)を喋り散らし、左翼メディアにちやほやされる旨味ばかり貪ろうとする、どこかの国の言論人とは大違いです。日韓の「共通の歴史認識」は、こういう真実のために自己を犠牲に出来る人々との間に初めて成立するのです。

今回は、韓国で生まれ育ち、戦後日本へ引き揚げて来られた湯下雅俊氏に「日本の朝鮮統治の実相」をお聞きし、韓国の対日感情原因や改善方法等について、視聴者の皆様と考えて参りたいと思います。

もっと見る

閉じる

アーカイブ

一覧へ戻る
お問い合わせお問合せ