施光恒先生に聞く 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる

日本再発見・周年篇 第9弾 平成27年9月6日放送

番組の趣旨

大東亜戦争終戦70年にあたる先月、巷のマスコミ界では病的ともいえる嫌日・反日・侮日・憎日の反戦企画が執拗に繰り返されている最中の8月29日(土)、英霊が眠れる福岡縣護國神社参集殿にて、施光恒先生の新刊書の出版記念講演会が開催されました。

さて終戦といえば、一般的には昭和天皇が終戦の詔書を渙発された昭和20年の8月15日や、東京湾に浮かぶミズーリ号艦上にてわが国が降伏文書に署名した9月2日を思い浮かべます。しかし、わが国にとっては終戦でも、連合国、とりわけ米国にとっては、わが国を丸ごと変質せしめ、彼らの属国化、ひいては属州化までをも射程に入れた最終的な勝利のための情報戦、思想戦の開戦記念日だったのです。

それでは昭和27年4月28日とは何の日でしょうか。それは6年8ヶ月という異例の長さとも言える占領統治の結果、その承継と成就を安心して任せられる残置諜者を各分野、各階層の枢要な地位に配置し終えた日なのです。それは今日のマスコミ界が旧態依然として当時の「べからず集」を用いている事からも一目瞭然です。

現在、それは英語の国語化と言う形で現実のものになろうとしています。わが国で生まれ育った私達が、国語、国史、お酒、国文学、国産車、踊りと言わずに日本語、日本史、日本酒、日本文学、日本車、日本舞踊と言わなければわかり合えず、静止衛星から見ているような傍観者的で相対的な感覚を持つようになってしまったのは、巧緻に長けた情報戦、思想戦を70年も仕掛けられたことにその原因があります。

しかし、わが国にはそのような策動に打ち勝った歴史が沢山あります。例えば、終戦後、わが国をキリスト教化しようと2,500人にも及ぶ、にわか宣教師が派遣され、1千万冊もの聖書が配布されましたが、その野望はもろくも崩れ去りました。キリスト教信者が占領期間中にもかかわらず9万人しか増えなかったからです。マッカーサーは「民族の自負がキリスト教化を妨げている」と言って嘆いています。今回の荒唐無稽な目論見も同様の運命をたどるに違いありません。

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