幕末・明治に来日した外国人の日本観

日本再発見・本篇第126弾 全6回 平成30年11月18日~12月23日放送

番組の趣旨

私たちが現在の日本と半世紀前の日本を比べて見るとき、世相及び日本人が随分変わったと実感する方が多いと思います。

さて明治維新150年の今年も残り少なくなってまいりました。私たちが生きて経験して来た50年の更にまた100年前の日本は実際どのような国であったのか、また当時の日本人は厳しい国際情勢の中でどう生き延びようとしたのかということを、直に見聞きした人々が残していった記録があります。

当時、来日した外国人の書物です。もちろん当時の日本人の書き著した書物もありますが、来日外国人の書物には日本人同士と異なり、既成概念にとらわれない素直な目で日本人を観察し、日本人以上に日本の特性を鋭くあるいは暖かい気持ちで書かれたものが多くあります。それらを紐解いて、私たちの150年前の祖先である3代・4代・5代前の日本人及び日本を少しでも知るということは、本来の日本人を取り戻す重要な手がかりとなります。

現在の日本が抱えている国家存亡の危機というものは、古代の新羅・唐の連合軍に敗れた白村江の戦いや中世の元寇、幕末維新の激動期、日清とりわけ日露戦争、そして記憶の新しいところで言えば大東亜戦争の敗戦時にも引けを取らない大きなものであるということは、間違いないように思います。むしろより複雑で深刻なものがあります。

今日の混迷した日本を立て直し、米中の新たな冷戦など様々な危機が展開する世界で如何に生き残って行くか。このシリーズが、かつての日本及び日本人の生きざまに触れることによって、その糧になれば幸いと思います。

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