中共の台湾攻略を阻止せよ~中台両岸サービス貿易協定とひまわり学生運動

日本再発見・本篇第87弾 全6回 平成26年5月18日~6月22日放送

番組の趣旨

 今年3月16日夜、台湾政庁の立法院に台湾の学生たちが突入し、台湾全土に大きな波紋を広げつつ、24日間にわたり占拠するという事件が起こりました。去年6月に台湾と中共との間に取り決められた「サービス貿易協定」に反対する学生たちの実力行動です。台湾700万人の雇用が大陸に奪われ、流入する中国人(=支那人)によって台湾の高い民度が破壊される可能性が出てきたのです。

 金融と通信情報を中共が握り、台湾が中共化すれば、「海の彼方のニッポン」である台湾はなくなり、日台の絆は切られてしまいます。台湾海峡は中共の海となり、尖閣は奪われ、沖縄が直接の脅威にさらされ、日本の存立を脅かす戦後最大の危機がわが国を襲う可能性が出てきていたのです。馬政権による「サービス貿易協定」の推進は一応阻止されましたが、中共側はすでに国民党(=中国国民党)を介してこの運動に対抗する情報戦に入っています。

 1996年李登輝総統が台湾国民の直接選挙によって選ばれてから26年、台湾民主化の中で育った若者たちの、暴力破壊をともなわない今回の運動は、ここ数年東南アジア、中近東、北アフリカ、ウクライナと、世界中で見られる過激な政治社会運動とは一線を画しています。また、わが国で戦後行われた左翼指導の学生運動とも違い、はるかに成熟し愛国心に満ちています。占拠した立法院を退去するときは、ごみ一つ残さず、テープや張り紙の類も跡形なく掃除しました。

 一方、わが国では憲法改正を控え、18歳以上がこれから国政に参加することになります。日本の若者たちは台湾の若者たちのようにその成熟さと愛国心を発揮できるでしょうか。

 今回のシリーズは、台湾の問題を台湾の留学生諸氏に語ってもらい、その生の声をリスナーの皆様にお届けしたいと思います。

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