今年1年を振り返って

年末年始篇 第19弾 平成27年12月20日放送

番組の趣旨

今月12月の16日に最高裁で夫婦同姓は合憲との判決が下されたことに続き、翌17日はソウル地裁に於いて産經新聞社前ソウル支局長の加藤達也氏に無罪判決が下りました。かろうじて国体が守られた一瞬です。しかし、これが両判決とも逆だったらどうでしょうか。すなわち夫婦同姓は違憲であり、加藤氏が有罪で即収監という事態だったら、私たちの気持ちは相当重苦しくなっていたはずです。また国の行く末に暗澹たる気持ちを抱き、刹那的で自暴自棄的な雰囲気が国を被うことになっていたと思います。アベノミクス効果も一遍で吹き飛んでしまったのではないでしょうか。

「はじめ良ければ全て良し」と言われますが、「終わり良ければ全て良し」とも言われます。要するに私たちはスタートとエンドを「キメル」ことで精神を安定させ、人生を軌道にのせていく様にできているのです。また社会生活を営んでいる私たちの内面を規定する要素には育ち(躾)、教育、環境等様々なものがありますが、意外と軽視されるものが気分です。そして最も爆発的なエネルギーを内蔵し持続させていく要素も気分です。

年末年始の企画として、今年平成27年を振り返り、主なニュースの中から気分の良いものも悪いものも冷静に取り上げ、論評を加えていきたいと思います。じっくり考えて意見を述べることも大切ですが、次から次に眼前に現出する事象に対し、一瞬のうちに判断を下し、その寸評をやってのける力こそが実生活で必要とされる力です。

情報の発信主体を特定し、なぜこの時期にこのニュースが流されたかを考えることも重要です。行為を判断する時、その動機が公心(おおやけごころ)か私心(わたくしごころ)かを見極めることも忘れてはなりません。またその事象が国史に沿い、国体に適い、国益に資するか否かの視点も大切です。しかし私たち日本人にとって不可欠なのは、天皇陛下の御心の履践か背反かに思いを馳せることではないでしょうか。

本日は1年間のさまざまなニュースを時系列的に取り上げ、リスナーの皆様と討論していき「気分よく」年末を締めくくっていきたいと思います。

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