ごあいさつ
私ども福岡教育連盟は昭和47年「福岡県高等学校新教職員組合(新高教組)」として発足し、「すべての子どもをわが子として」をスローガンとして、「日本の歴史と伝統、文化を尊重し、我が国と郷土を愛する心を養う教育の実践」を綱領の一つに掲げ、教育本然の姿の実現と真の公教育の実現を目指して活動している教育正常化のための教職員団体です。
現在、教育界にはいじめや体罰の問題をはじめとして、様々な課題が山積していますが、特に若い世代の自尊感情の低さが問題であると考えています。財団法人日本青少年研究所が平成25年3月に公表した「高校生の進路と職業意識に関する調査」で米国・中国・韓国の高校生との比較の中で日本の高校生の特徴が浮かび上がっています。調査結果の要約によると「自分を価値ある人間であると思う自尊感」については米中韓の半分以下の水準であるということです。また、竹田恒泰氏(作家・慶應大学講師)によれば英国のBBC放送が行った世論調査で、日本は「世界に良い影響を与えている国」として他国から高い評価を受けているにもかかわらず、日本人自身の日本に対する評価は米国、中国、韓国、英国などと比べてかなり低い水準であるということです。歴史認識の問題や領土問題への我が国のこれまでの対応を見ていると、これでは自分の国や先祖を誇りに思う青少年が育たないのも当然のことと考えざるをえません。第二次安倍政権においては「教育の再生」をスローガンに掲げ、自虐史観によって国や先祖に対する誇りを失わせ、自尊感情をも低下させる要因となっている教科書検定の問題や、これまで価値の押しつけであるとして形骸化されてきた道徳教育の充実についても議論が始まっており、現場においても教壇に立つ者の使命として、国家の縦軸を見据えて、日本人の精神的な豊かさを取り戻すとともに、正しい歴史観を育成していく必要があると考えています。
個人的なことですが、第14次日華(台)親善友好慰霊訪問の旅へ参加させていただき、今も台湾に息づく「日本精神」を直接体験し、今の教育の在り方を問い直すことができました。その報告として「日曜討論」にも初めて出演させていただき、小菅先生はじめ関係の方々によるご努力も理解できましたし、このような番組が毎週かかさず続いていることに驚きを感じたところです。日曜討論のこれまでの歩みに敬意を表するとともに、今後も我が国の国益のために、そして日本再生のために正論を発信し続けていかれることを強く望んでいます。