教育勅語
教育に関する勅語(明治23年10月30日)
- 出典
- 「詔勅集」(財団法人偕行社刊)
- 解説
- 明治5年に学制が発布され、教育の普及が始まりました。同時に当時の先覚者によって欧米の思想や学術が次々と翻訳輸入されました。海外の事情の把握や文明水準の向上には多大な貢献がある一方、欧化主義が流行し、国民固有の精神が揺らぎ、伝統的な美風が崩れていきました。明治19年に東京帝國大学を行幸された明治天皇も、最高の学府において人倫道徳の教育が不十分であることを憂慮されました。紀元2550年にあたる明治23年、国民精神の帰趨すべきところを国民にお示しになられたのが教育勅語です。天皇御自身が「みなその徳を一にせん」と仰せられた、不朽の国民道徳の詔です。