戦陣訓
戦陣訓(昭和16年1月8日)
- 出典
- 「戰陣訓讀本」(株式會社三省堂刊)
- 解説
- 陸軍大臣東條英機の名によって出された戦陣道徳昴揚のための指南書で、世界史上最強の誉も高い帝國陸軍の真髄が遺憾なく網羅されています。「本訓 其の二」の「第八 名を惜しむ」に述べられた「生きて虜囚の辱を受けず、死して罪禍の汚名を残すこと勿れ」は『軍人勅諭』の「義は山嶽よりも重く死は鴻毛よりも軽しと覚悟せよ」と対をなし、玉砕をも恐れぬ戦闘集団を作りあげました。そのため、個々の戦闘ではたとえ敗れることはあっても、「潰走」ではなく、秩序だった「撤退」が実現できたのです。