日本再生は保守を旗幟(はたじるし)にして
年末年始篇 第11弾 平成24年1月1日放送
番組の趣旨
昨年平成23年は我が国にとって国難の年でした。東北大震災はその巨大津波の破壊力により3万人もの犠牲者を生み、住まい、仕事場を根こそぎ奪い、膨大な人々の生活を破壊しました。さらに津波による電源喪失がもたらした原発事故は甚大な影響を今なお残しています。しかし一方その大災害の困難の中にも、自分の事は後にして、譲り合い助け合う日本人の姿を我々はあらためて目にしました。天皇陛下の励ましの御言葉、天皇皇后両陛下の現地への行幸啓は、被災者の方々は勿論、われわれ国民の心を強くする、有難いものでした。
海外の国々、人々から日本に寄せられ支援の多さは驚くべきものがあり、国民は感謝の念を深くいたしました。同盟に足る国、友邦たる国、友たる人々を実感した国民も多かったでしょう。それに対して肝心の民主党政権の対応はかっての阪神淡路大震災の場合に比べて、原発事故があったとは言え、お粗末なものでした。民主党政権は鳩山首相以来数々の国益毀損を重ねて来ましたが、今回もこの国難の時に対応を誤り被害の増大を防げず、復旧、復興も遅々として進んでいません。国外にあっては、中国の膨張政策の強化、アメリカ、欧州の経済停滞の継続、財政危機の発生、さらに年末の金正日の死亡、と我が国を取り巻く情勢は一時の油断も許されない状況が続いています。
今年は世界情勢は各国での政権交代はじめ昨年以上に激しく動くことが予想されています。我が国も様々な国内の課題を抱えており、昨年以上に智恵を絞り覚悟をもって解決に邁進しなければなりません。
そこで本日は平成24年元旦の日曜討論として、九州大学大学院・比較社会文化研究院・准教授の施光恒(せ・てるひさ)氏をお迎えし「日本再生は保守を旗幟にして」をお送りいたします。
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