婦人の復権~家庭の問題を考える

日本再発見・本篇第122弾 全2回 平成30年6月24日~7月1日放送

番組の趣旨

かつて、アメリカの未来学者アルビン・トフラーは「人類に重大な危機が到来するならば、人々が家庭本来の尊い意義を喪失し、それに由来して家庭が崩壊してしまう時であろう」と予言しました。まさしく今、家庭の崩壊が急速に拡まっています。そうなった要因はさまざま数え上げられるでしょうが、そのひとつはテレビの普及ではないでしょうか。現代日本人の大半は、暇さえあればテレビをつける習慣を有しています。

テレビを見ることによって、共通認識を形成するという考え方もありますが、そういう効果は僅かであり、テレビによる弊害は計り知れないと言わざるを得ません。テレビは知性を破壊し、精神の死を導く危険物なのです。

テレビは家庭や家族との関係を崩してきました。テレビという異物の無断侵入という状態を常に作ることによって、食事という家庭の大切な時間における家族との会話を邪魔し、時にその関係を乱してしまいます。どんな事情があっても、暇つぶしの方便として使ってはいけません。家庭内に何を入れるか入れないか、家長が決めないで誰が決めるのでしょうか。

テレビを自分の意志でコントロールできるかのように思っていても、実際には流れのままに見てしまうため、とりわけ耐性のない子供の場合、予想外のものを見せられたり、ショックを受けたり、変な記憶を植え付けられたり、くだらぬ発想を刷り込まれたりするので大変危険なのです。コマーシャルを筆頭に、人間の欲望を刺激し、謙遜・質素・節制・清潔などの徳義を害します。

昭和の理想的家庭像にはテレビの姿はありません。そういう意味からもテレビを捨てた「家庭の強化」、「家庭の復活」こそが幸福を招く鍵であると言っても過言ではありません。その家庭が幸福になるためには「母親の心のあり方」「婦人としての復権」こそが大切だと思います。

今回のシリーズでは、夫を尊敬し、家族に愛を与え続ける母親の役割を語って頂き、視聴者の皆さまと共に、さまざまな家庭の問題を考えて参りたいと思います。

もっと見る

閉じる

アーカイブ

一覧へ戻る
お問い合わせお問合せ