外交の勝敗は歴史認識で決まる
日本再発見・本篇第91弾 全6回 平成26年11月16日~12月21日放送
番組の趣旨
外交における勝ち負けというのは長い目でみなければ意味がないかも知れません。日清戦争の三国干渉は当時は維新後最悪の外交敗戦でした。臥薪嘗胆という故事を私たちも学校で習いました。しかしその後、軍備増強政策を貫徹し日露戦争勝利の結果を勝ち取り、禍を福としました。歴史にifはありませんが、よくぞ負け犬根性に成り下がらず、盛り返したものだと我が先人たちを称賛・感謝せずにはおれません。当時のロシアは余りにも巨大でロシアに対抗するという馬鹿は止めろという意見も帝国議会で出た程です。
野 田首相の尖閣諸島の国有化は間違いなく正しい選択でした。あの時石原東京都が所有していたら今ほど中国との対立が先鋭化してはいなかったかも知れません。と同時に中国の傍若無人、侵略的性格が日本国民の前に晒されることもなかったでしょう。中国の日本浸食がより見えない形で進行し、国民の警戒心を呼び起こすこともなく、事態は一層深刻になっていたでしょう。そしてこれからの課題は中国の日本浸食を阻止し押し戻すことが出来るかです。我々はそこは不退転の決意で臨まねばなりません。
対韓国外交は平成に入り、負け続けています。ワールドカップ日韓共催、慰安婦問題、そしてつい最近ではアメリカバージニア州議会で日本海東海併記の義務化法の成立をむざむざと許してしまいした。敗ける筈のない外交戦、敗けてはならない外交戦に敗けたのです。これもすべて根源は歴史認識問題に対する甘さです。
これらはすべて、そこまでは行かないだろうとの見通しの甘さ、油断です。韓国の反日外交は煙の状態から見えているのに、炎を見逃し、火災にまで燃え上がらせています。今、日韓基本条約を覆す韓国の司法の動きが判決という形で明々白々となっています。日本政府は果たして対抗する戦略、作戦を立てているのでしょうか。
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