郷土から消された歴史~玉砕・岩屋城の戦い

日本再発見・本篇第113弾 全6回 平成29年7月2日~8月6日放送

番組の趣旨

「あなたの故郷は、どんな故郷ですか?」「その故郷には、どんな歴史がありますか?」「その故郷では、どんな方が尊敬されていますか?」「その故郷では、どんなことが大切にされ誇りとされていますか?」皆様はこのような質問をされて困ったことはありませんか。今日のわが国・日本ではこの質問にまともに答えられないからと、このことが嘲笑やトラブルに発展することは考え難いです。しかし、欧州ではこのことで商談や契約を断られ、以後は信用されず、まともに付き合ってくれないことがあると聞きました。

冒頭の「故郷」を「国」に置き換えてみて下さい。誰しにも判る道理が浮かびます。『自分の国や郷土を大切にしているなら、これらの事は学び身に付け即答できて当たり前で、答えられないのは大切にしていない証拠。このような己の国・郷土を大切にしないものは、家族を見捨て自分さえ助かればよいという卑怯者で頭から信用できない。このような者には、他国や他郷の者との約束は死んでも守る事など出来ない。だから相手にしないし、約束もしない。』よく考えてみると欧州の方に道理があり、当然の対応だということを教わりました。わが国・日本にもかつては同じ道理が生きていました。この普通の道理が欧州では生きていて、日本では無くなりかけている卑近な事象ではないかと思います。

今日のわが国がこの体たらくに陥った大きな原因の一つに厚生労働省の行政指導があります。一例を挙げれば、「個人情報保護法」を楯にとり、企業の人事担当者の面接時の留意点として「故郷(すなわち出身地や実家や国籍)を尋ねてはいけない」「価値感(すなわち尊敬する人物や愛読書や購読新聞)に関心を示してはいけない」「共同体(すなわち家族や兄弟や親族や姻戚関係や隣近所のこと)を問うてはいけない」などの指導です。かくなる事情で、一世代前のわが国に生きていた同じ道理が廃れていったのです。歪んだ「人権教育」の名のもとに家族や故郷という認識のみならず、共同体そのものの解体がひそかに進められていっているのです。

かくなる状況を放置し続ければ故郷は無くなります。かつては、多数の人々が冒頭の質問に即答出来たのみならず、大切な家族や郷土を守るためにその面目をかけて、逍遥と死しわが国を守り抜いてくれました。そこで登場したのが「岩屋城シリーズ」です。この放送を通して、これからの国づくりの一環として「郷土を愛する心」を考えて参りたいと思います。

もっと見る

閉じる

アーカイブ

一覧へ戻る
お問い合わせお問合せ