婦人シリーズ 子供は宝~子供は幸せをつれてやってくる

日本再発見・本篇第138弾 全3回 令和2年8月9日~8月30日放送

番組の趣旨

私たちは「奇跡的確率」で誕生しました。そしてその命はさらに永遠の未来へとバトン・リレーをしていかなければならないのです。子から孫へ、孫からひ孫へと、永遠にです。この永遠の過去から永遠の未来へとつながっていく命の連鎖を「縦の絆」と言います。この縦の絆によって歴史や伝統や文化などが引き継がれ、受け継がれていくのです。

現代社会では、多くの適齢期の男女が自己実現のためにと言って、結婚や出産、子育てを敬遠する風潮が強まり、結婚率が下がり、少子化が急速に進んでいます。

また、親子の絆がおかしくなったと、多くの国民に危惧されています。マスコミを通して伝えられる子の親殺しや親の子殺しなど悲惨きわまりない事件が多くなったことは嘆かわしい限りです。これは戦後、教育勅語を廃し、道徳教育をないがしろにしてきた結果と言わなければなりません。

さらには、日本は外国などと比較して最も人工中絶が多い国に成り下がっています。表に出る事件は生まれた後の殺人ですが、生まれる前の中絶手術は「母体保護法」という法律によって合法的に行われ、表には出ません。母親の胎内にいても尊い命に変わりはありません。母親の都合でその命を一方的に奪っていいのでしょうか。

昔から「子は天からの授かりもの、預かりもの」といって大切に育ててきました。現代人は子供を所有物と勘違いしているケースが多くなっています。だから自分の意に沿わないと虐待したり、放置したり・・・。逆にいつまでも子離れできない親が増加して、却って子供を自立から遠ざけています。

家族を構成する元は夫婦の絆です。結婚によって新しい家族が構成されていきます。夫婦それぞれの家系が結婚によって親戚になって、子孫は双方の家系が先祖となります。そのことを考えると、結婚が如何にすごいことか改めて感じます。男と女、それぞれ他人同士が夫婦となって一生を共にするわけですから、たまには感情の行き違いもあるでしょう。しかし、別々の環境で育ってきた血の繋がらない他人同士でもあっても、魂は一つだったのです。もともと一つの魂が、男女に分かれていただけで、結婚によってもとの一つの魂に戻るのです。これを古来、日本人は「結び」と呼びました。

教育勅語には「夫婦相和し」とあります。「和」というのは「愛し合う」というのとは違います。もっと深い意味があり、互いに尊敬し支え合うということです。愛し合うなんて当然のことです。最近は、男女同権という考えが勘違いされる傾向が強くて、夫婦それぞれが持っている役割までも無視してしまうのが、夫婦のあり方だとされがちですが、それは間違いです。本当の「夫婦相和す」の在り方は「夫唱婦随」です。これが逆転すると必ずどこかに無理が生じます。

今回のシリーズでは「子供は宝~子供は幸せをつれてやってくる」というテーマで、女性の立場から結婚、出産、家庭における父親、母親の役割、子供の教育などを通して、「家族とは何か」、「家族の絆とは何か」について皆様と共に考えて参りたいと思います。

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