今年1年を振り返って

年末年始篇 第25弾 平成29年12月24日放送

番組の趣旨

「戦争は武器だけで行なわれるものではなくなりました。戦争は心理的なものになりました。作戦実施のずっと以前から行なわれる陰険で周到な宣伝は、国民の抵抗意識をくじくことができます。精神―心がくじけたときに、腕力があったとて何の役に立つでしょうか。反対に、全国民が、決意を固めた指導者のまわりに団結したとき、誰が彼らを屈服させることができましょうか…」

これは、スイス連邦法務警察長官が自国民に呼びかけた、名高い『民間防衛』の「まえがき」の一節ですが、わが国も戦前は「そもそも国家を保護し国権を維持するは兵力に在れば、兵力の消長は是国運の盛衰なることを辨え、世論に惑わず政治に拘わらず、只々一途に己が本分の忠節を守り、義は山嶽よりも重く死は鴻毛よりも軽しと覚悟せよ」として国の護りにはそれこそ余念がありませんでした。明治15年に下賜された『軍人勅諭』の一節を紹介しましたが、世界中の「まともな」国民の標準常識を私たちの先達もわきまえていたのです。

しかるに戦後教育の名のもとに72年も続いた「人権教育」「低脳教育」「我儘教育」で国を護る気概どころか自分自身さえ守れない日本人が続々と増えています。長年の「堕民政策」のツケといっていいでしょう。その結果、世界で最大最強の反日国になり下がってしまったわが国ですが、これをたて直すのは容易ではありません。しかし、これをやらずしては未来図も描けないのが偽らざる実情です。そしてこの作業は私たち日本人が今やらずしてどこのどなたもやってはくれません。

本日は今年・平成29年を振り返り、主なニュースの中から良いものも悪いものも冷静に取り上げ、論評を加え、堕ちるところまで落ちたわが国をより健康体に戻すため、リスナーの皆様と討論し、年末を締めくくって参りたいと思います。

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