元寇と博多
日本再発見・本篇第31弾 全6回 平成19年7月1日~8月12日放送
番組の趣旨
今から730年前、わが国は存亡の国難に襲われました。当時世界最大最強を誇った元(蒙古)による来襲(元寇)であります。当時、ヨーロッパから亜細亜にまたがる大帝国を築いていた元は、文永11年と弘安4年の二度に亙ってわが国に大軍を送り、侵略してきました。対馬や壱岐では凄惨な戦いを強いられ、博多でも苦戦を強いられましたが、鎌倉武士は怯むことなく勇戦しました。二度に亙り元の侵略を撃退した国は世界史に例はなく、それは神風という決して偶然の産物による出来事ではありませんでした。命を懸けて元軍に対峙した武士の戦いあってのことであり、敵の意思をくじき、自然の猛威をも味方にする活躍をしたことがあげられます。 ここ博多は元寇のゆかりの深い土地であります。また元寇に関する多くの史跡や碑などが残されています。元寇の顕彰運動は日本が近代国家への歩みを始めた明治時代の中期より起り、今日、その痕跡(こんせき)が多く残っています。
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