今思いおこす日本人の気概

日本再発見・本篇第60弾 全6回 平成23年1月9日~2月13日放送

番組の趣旨

 ソ連が崩壊し、米ソ冷戦が終結した後の世界について、宗教対立、民族対立、国家間対立が激化すると予想されましたが、まさにその通りとなっています。そして人口が多く国土も広い新興国の台頭も世界に大きなインパクトを与えていますが、なかでも中国はかっての帝国主義を彷彿とさせる政策を進めています。この20年間の驚異的な経済発展を背景に、軍備を増強し、世界の資源を猛烈に獲得し、領土拡張の意思を明確化し、世界との協調よりは自国の利益を第一としています。さらに、その国家運営は一党独裁体制、言論統制により成り立っており、国内的には経済格差の拡大、人権抑圧、環境破壊、ウイグル・チベット弾圧など、国家の安定を破壊しかねない深刻な問題も抱えております。それら国内の不満を逸らすために外交問題を利用する可能性も常に指摘されています。

 わが国日本に対しては、東シナ海のガス田で強引な開発を続け、昨年9月の尖閣領海侵犯事件では、平成4年(1992)に決定した領土簒奪の意図を何ら隠すことなくわが国の国民に公然と示しました。いわばわが国日本の敵として行動しています。

 しかし、翻ってわが国の状況はと言えば、中国のこのような侵略的行動、帝国主義政策を正確に認識して、対応しているでしょうか。現実は甚だ心もとないと危惧せざるを得ません。隣国中国のこのような帝国主義的膨張政策のとばっちりを受けないための方策が必要です。今こそ我々は我が先人たちがいかに国を守ってきたのか、その気概を思いおこすべきではないでしょうか。

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